弁理士紹介

弁理士の山本隆雄です。
現在、横浜を中心に神奈川・東京の各エリアにおいて、商標登録を取得するまでの一連の手続を行っています。
私がこの業界(特許事務所)に入ったのは1995年。1999年に弁理士試験に合格し、翌年1月に弁理士登録しました。
そして、2009年に横浜で独立開業してから現在に至っています。
この業界で働き始めてから長くなりましたが、商標制度は年々変更され、新たな判例もどんどん出てくるので、勉強を欠かすことができません。
このため、最高の商標登録サービスを提供するために、最も重要なことは、法律と実務の勉強を重ねてスキルを向上することだ、と考えていました。
つまり、商標登録を取るのが難しいケースでも、審査官に立派な意見書を提出して、高確率で商標登録を取れるのが一番だ、そのように考えていました。
私にご依頼いただける方は、中小企業の社長さん、個人事業主の方がほとんど。
商標登録のためには、会社の事業内容を詳しくお伺いする必要があります。
そのため、会社の創業時から現在までの事業展開だけでなく、ご苦労されたこともお伺いすることも多いです。
例えば、創業の動機、苦労した点、どのように会社を維持・発展してきてきたか等。
クライアントさんのお話しは、いつも興味深く、私自身のまだまだ足りない点を気付かせてくれます。
お話の中には、どのようにして商標を作ったか、その商標にどのような想いが込められているか、も当然あります。
創業初期から使っていた商標は、会社の歴史であり、会社のブランドでもあり、クライアントさんの熱い想いがいっぱい込められています。
あるときのこと。
依頼された商標について商標登録が取れ、そのことをクライアントさんに報告しました。
すると、その方から次の一言が。
「ああ、これでやっと安心できる。これで枕を高くして寝られる。」
このクライアントさんは、依頼される前までは、「いつかは商標登録しないといけない」、「真似されたらいやだな」、「使えなくなったらまずいな」とずっと思っていたそうです。
でも、なかなか依頼できなかった。
その一言を聞いて、ふと気付きました。
正直に言って、私は、今まで自分の法律知識・実務能力の向上ばかりに目を向けていなかったか、と。
ご依頼いただいた社長さんに本当に必要なのは、完璧な手続きだけではない。
熱い想いがこもった商標をしっかり守り、ほっとできる安心感を与えること。
それが本当に必要なのではないか。
実は、特許に関しても、一時自分のことばかりに目を向けてしまった時期があり、今回は改めて反省しました。
そして、こんな自分に気付きを与えてくれた社長さんに本当に感謝しています。
いつもそうなのですが、商標登録を取れたときのみなさまの喜びを聞くと、私も本当に笑顔になります。
それからというもの、打ち合わせの際には、次のことを常に考えるようにしました。
・みなさんの熱い想いがこもった商標をどのように守るのがベストか、
・商標をどのような形で保護すればクライアントさんに安心感を与えられるか
・限られた予算の中でどうすれば必要最小限の保護を得られるか
現在、これらのことを考えながら、クライアントさんの事業内容をヒヤリングして、ベストな商標登録のやり方を提案させていただいてます。
商標登録は、商標が使えなくなる、商標が真似されるというビジネス上のリスクを回避するもの。
これからも、クライアントさんに「ほっと」する安心感を提供するために、ベストな商標登録の取り方を提案していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
山本隆雄