横浜の弁理士の山本隆雄です。
商標登録の審査は、基本的に出願(申請)順に、特許庁の商標の審査官によって行われます。
しかし、審査待ちの案件がたくさんありますので、出願(申請)後、すぐに審査が行われません。
2~3年前、審査期間(申請から最初の審査結果が届くまでの期間)は、5ヶ月半ぐらいでした(弊所調べ)。
ところが、最近、審査期間が変わってきたことを実感しています。
どのようになったかというと・・・
明らかに審査期間が「長く」なっています・・・。
具体的には、最初の審査結果が届くまで「8ヶ月」ぐらいかかっています(弊所調べ)。
商標の出願件数は伸びていたかな?と思って特許庁HPで調べてみたところ・・・
やはり、伸びていました。
商標の出願件数は、2012年は年間約12万件であるのに対して、2017年はなんと年間約19万件。
5年間で1.5倍以上の伸び!
逆に、特許の出願件数は減っているのですがね。
そこで、商標の出願件数が伸びている理由を考えました。
(1)以前より商標登録費用が下がってきた
(2)インターネットを使って手軽に商標登録の依頼ができる
(3)商標登録しないリスクを認識している人が増えた
現実問題として、(1)と(2)の影響が結構大きいと思います。
やはり、お金の問題は大きいですから。
(3)については、以前「PPAP」を商標登録しようとした商標ブローカーが話題になり、商標登録しないリスクを認識した人も多いのではないでしょうか。
1つ言えるのは、商標登録しないリスクを認識して「いない」のに、(1)と(2)の理由だけで、商標登録を取ろうとは思わないですよね。
つまり、上記の統計結果から、商標登録しないリスクを認識している人は、以前より増えていると考えられます。
ビジネスで、独創的なネーミングロゴなどを使っているのであれば、他社から面倒な紛争に巻き込まれないためにも、商標登録は取っておいた方がよいと思います。
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